私たちの研究室はエネルギーと輸送現象の研究を行っています。
これまで、熱工学分野では、主に熱機関やヒートポンプにおける熱の輸送現象を研究してきました。これらの研究により、熱機関やヒートポンプの効率を向上させ、機械装置の普及と省エネルギー化に貢献してきました。
しかし、最近のエネルギー技術には前例のない変化が起きています。これらには太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用する技術、蓄熱・蓄電など余剰エネルギーを一時的に貯める技術、ITによってエネルギーを上手に利用する技術などが含まれます。
いかなる状況においても、エネルギーの変換効率や搬送効率を向上させる省エネルギー技術は必要です。既存のエネルギー技術の更なる進化、新しいエネルギー技術の普及のためには、なお一層、省エネルギー技術を発展させることが必要です。私たちの研究室では、相変化、化学反応、ナノスケール/マイクロスケールの熱・物質輸送などの物理現象をこれまで以上に原理原則から丁寧に考えることにより、様々なエネルギー技術の省エネルギー化を目指しています。